親友以上彼女未満
彼氏と親友
そんな頃、新しいスタッフが入社した。

「高土有生と言います。仲良くしてください。」

見た目はチャラそうなのに、挨拶はきちんとしている。

ちょっと、珍しいタイプだ。


「高土君は、会社の研修が終わって、今日からOJTに入るから、そのつもりで。」

私が説明すると、皆『はい。』と答えた。


今日もいつものように、9時から受電がスタート。

でも私は、高土君のOJTに着く。

「緊張しなくてもいいから。何も、ダメ出しする為に、私がいるんじゃないし。何か分からない事があったら、いつでも保留にして私に聞いてね。」

「はい。」

爽やかな笑顔。

なんかコールセンターじゃなくても、普通の販売店員でもいけそうな感じなんだけどな。


高土君のOJTが始まると、モニタリングを通して聞こえる高戸君の声が、ものすごく心地いい声で、こっちが驚く。

絶対、コールセンター向けだ。

しかも、1度目の受電は難なくクリア。
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