親友以上彼女未満
「そうこなくっちゃ!」

哲平は、勇んでいつものお店に、予約の電話を入れた。


敵わない。

こういう時、頼りになるのは、哲平の方だ。


就業時間内に、どうにか皆の参加を募って、案の定18名の参加。

予想通りの人数に、哲平は私とハイタッチ。

こうしていつものように、店に入って飲み始めた。


最初はSVと、SSV同士固まって、スタッフはスタッフ同士固まっていたが、いつの間にかバラバラになっていた。

哲平が私の前から消え去り、真理恵ちゃんも自分の席に戻った時だった。

突然目の前に、高土君が座った。


「歓迎会、開いてくれて有難うございました。」

「ううん。みんなに開いている事だから、気にしないで。」

私と高土君は、改めて乾杯した。

「そうだ。清宮さんに、聞きたい事があったんです。」

「私に?」

改めてそんな事言われると、なんだか気になる。


「清宮さんって、彼氏いるんですか?」
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