親友以上彼女未満
私は、哲平をチラッと見た。

真理恵ちゃんと話し込んでいて、こっちの事は、関係ないって感じだ。

「いないよ。」

私はサワーを、グッと飲み干した。

「じゃあ、俺なんかどうですか?」

「はい?」

私は高土君の顔を見た。


ジーッと真剣な目で、私を見つめてくれている。

「それって……」

「俺と付き合いませんかって、事です。」

冗談じゃなくて、本気の言い方。

こんな真剣な告白って、しばらくぶり。

「うん。」

「やったね。」

高土君は、嬉しそうに笑った。


「宜しくお願いします、里麻さん。」

「……こちらこそ、有生君。」

その後に飲んだは、なんだか気の抜けたサイダーみたいだった。


いいんだよね。

だって、私。

彼氏いないんだし。

相手が本気だったら、何とかやっていける。

うん。

私は、有生君を好きになる。

それでいい。
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