親友以上彼女未満
その上、仕事の愚痴だとか、恋愛相談とかもしちゃって、いつの間にか、男女を超えた親友みたいに、なってたってわけだ。

「そう言えばさぁ……」

私はさり気なく、昨日の夜の事を聞いてみようと思った。

間違いなんか起こしてたら、関係にヒビが入りそうだし。


「昨日の夜、何時くらいに帰った?」

横を見ると、哲平は怖い顔をしていた。

「あっ、いや、あのさ!私、ほら、寝てたじゃん?」

必死の言い訳。

ここで嘘つくと、反って変だし。


「……朝方。」

「えっ?」

「朝方には帰ったよ。俺、着替え持って行かなかったし。」

「あっ、そうか。」

オフィスに入って、皆に挨拶して回る。


朝方、帰った?

微妙……

二人共、いつの間にか寝ていて、私を起こそうとしたけれど、起きないから、そのまま帰った。

エッチまでして、私が寝てしまったから、起こさないようして帰った。

うわー、どっちもあり得る。
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