親友以上彼女未満
それは、こっちが聞きたい。

ねえ、哲平。

私の事、どう思ってんの?


「もし、脈がありそうだったら、さっさと告白して、付き合っちゃえよ。」

哲平の芋ロックが、このタイミングで出てきた。

そのロックアイスを、哲平は音を立てて回す。

「片思いなんてさ、ガキのすることだって。大人はさっさと恋愛を始める。勿体無いぜ。里麻ほどのいい女が。」

そして芋ロックを、一口飲む。


「……なんで、いい女とか言うの?」

そんな事言われたら、嬉しくてニヤつくじゃんか。

「なんでって、付き合い長いからよ。他の奴よりも、いいところはいっぱい知ってるつもり。」

哲平は、メニュー表を広げた。

「腹減ったな。何か食べないか?あっ、若鳥の唐揚げ。里麻、好きだったよな。」

そう言って哲平は、テーブルにある呼び鈴を鳴らした。


もう、なんか私、泣きそう。
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