偽物の恋をきみにあげる【完】
私とウミちゃんは、毎日しょうもない話ばかりして遊んでいる。

『短小やめてーw おなかいたいwww』

「ウミちゃんが言い出したんでしょw 短小キノコって笑」

『私じゃないよー月ちゃんだよー笑』

新年早々、まるで女子高のような下品な下ネタで、ふざけたやり取りをしていた。

でもこんな私達もときどきは、真面目に小説の話をしたりするのだ。

『あ、そういえばコンテスト、結局出すの?』

「世界の終わり? 今から書いて間に合う気がしないから出さないなー。ウミちゃんは?」

『うーん。8万字以上で完結必須はキツイよね』

「キツイねー、連載掛け持ちで8万字」

『もし書くとしたら、完結まで非公開で書くかな。連載するといろいろ気になるし』

「確かに。ブレる気がするしねー。でも誰にも読まれないで書くのも、かなりのモチベーション必要だよね(;´Д`) 」

『そこだよね( ;´・ω・`) 』

読者様からの反応は、支えでもありプレッシャーでもあるのだ。

『あとテーマも難しい。世界の終わりって(^^; 』

「強制ファンタジー笑」

『だよね。まあ捉え方次第だけど』

「捉え方?」

『地球そのものが終わるのか、何か限られた世界だけが終わるのか……あとは、もっと個人的か』

個人的か……その発想はなかった。
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