あのね、好きなんだよ。
だってわたしは君が好きだから。
ずっとずっと、好きだったから。
「なんだよ、それ。」
さっきよりもさらに低い声が聴こえる。
そんな声も出るんだ。
知らなかった。
「恋じゃないって、じゃあなんだよ。
キスだって、その先だって、好きだからできたんだよ。」
「わたしと君の間にあるのはね。恋みたいな関係性じゃないの。
あなたがわたしに抱いている気持ちはね、感謝とか、お姉ちゃんとかそんな気持ちなんだよ。」