無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する

まず、オスカーの身辺調査、そして動向も調べること
そして、ブリュッケル公爵とクリスティーネの動向も調べること
一週間後に動きがあるはずだから、それまでにもう一度謁見の間でユアンを含めて話をしたいことを述べると全員が訝しげな視線を向けてきた。

「ユアン殿下からの手紙では先の噂はオスカーから聞いたことを書いていたが……何故ティアナ嬢がそれを知っている？」

「私達が調べて噂の出所先だろうとの把握しているのもブリュッケル公爵家です。
どうしてティアナがそれを？」

「一週間後に動き……？
一体何が……？」

国王、王妃、アレクシスに問いかけられるも首を振りただじっと見つめる。

【何も聞かず、私のことを信じていただけませんか？】

その言葉に三人は戸惑ったように顔を見合わせる。
すると、ナタリーがそっと隣に寄り添うように立ったのに気付き視線を向けると、ナタリーはにこりと微笑んだ。