無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
暫くすると、クルトがメイド達を引き連れてティアナを連れていった。
湯浴みをし、身だしなみを整えて国王陛下と王妃に謁見するためだった。
【お待たせしました】
先程までの姿と違い、国王達の前へ出るとあってそれなりに着飾られたらしいティアナは少し恥ずかしそうに微笑んでいる。
裾からチラチラと見える包帯が少し痛々しくて眉を潜めるとティアナは、大袈裟に巻かれただけで大丈夫ですよ。と苦笑した。
「それじゃあ、行こうか。
ティアナが今までどうしていたのか、今フライハイト国とシュトルツ国がどうなっているのかを話そう。
国王も王妃も読唇術が使えるから大丈夫だよ」
【はい】
しっかりと頷いたティアナを連れて謁見の間に行くと、中は人払いがされていて国王と王妃だけが座っていた。
二人で国王の前で礼をすると、面をあげよ。との声が聞こえゆっくりと顔をあげる。
計画の全てを知っていた国王夫妻はティアナの顔を見て、そして巻かれた包帯を見て痛ましそうな顔をされた。
「ティアナ嬢、無事であったことを嬉しく思う」
【ありがとうございます】
「早速ではあるが、貴女が今までどこにいたのか、どうしていたのかを聞かせてもらおう」
その言葉にティアナは頷くと口を開いて説明した。
これまで彼女が行方不明となっていた三週間のことをーー
湯浴みをし、身だしなみを整えて国王陛下と王妃に謁見するためだった。
【お待たせしました】
先程までの姿と違い、国王達の前へ出るとあってそれなりに着飾られたらしいティアナは少し恥ずかしそうに微笑んでいる。
裾からチラチラと見える包帯が少し痛々しくて眉を潜めるとティアナは、大袈裟に巻かれただけで大丈夫ですよ。と苦笑した。
「それじゃあ、行こうか。
ティアナが今までどうしていたのか、今フライハイト国とシュトルツ国がどうなっているのかを話そう。
国王も王妃も読唇術が使えるから大丈夫だよ」
【はい】
しっかりと頷いたティアナを連れて謁見の間に行くと、中は人払いがされていて国王と王妃だけが座っていた。
二人で国王の前で礼をすると、面をあげよ。との声が聞こえゆっくりと顔をあげる。
計画の全てを知っていた国王夫妻はティアナの顔を見て、そして巻かれた包帯を見て痛ましそうな顔をされた。
「ティアナ嬢、無事であったことを嬉しく思う」
【ありがとうございます】
「早速ではあるが、貴女が今までどこにいたのか、どうしていたのかを聞かせてもらおう」
その言葉にティアナは頷くと口を開いて説明した。
これまで彼女が行方不明となっていた三週間のことをーー