無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「言ってみなよ、その秘密」
明るい声でそう言うと、ティアナは目を見開いた。
「言ってみないとわからないじゃん、相手がどう思うかなんて。
もしアレクシスが受け入れられなかったら俺に言っといで?俺はいつでもティアナも娶る準備をしとくからさ」
ウインクしながらそう言うとティアナはゆっくりと目を細め、やがて笑った。
この笑顔を独り占めしたかったのだけれど、それはきっと叶わないのだろうな……。
あの無愛想で不器用な男は自分が欲しいと思ったものは絶対に手に入れる男だから、ティアナの事も、恐れている秘密も、きっと全部まるごと受け止めるはずだ。
……悔しいからティアナには教えてあげないけど、失恋した男の僻みだといつか笑ってもらえたらいい。
「数日以内にはブリュッケル公爵とクリスティーネ嬢が連れてこられるはずだ。
ティアナ、その時こそこの計画の最終局面になる……」
そう言うとティアナはしっかり頷き月を眺めた。
二人の罪がフライハイト国で裁かれる時、国民の中で広まりつつあったシュトルツ国へのわだかまりもなくなるはずだ。
ユアンは計画の成功を祈り、同じように月を眺めた。
明るい声でそう言うと、ティアナは目を見開いた。
「言ってみないとわからないじゃん、相手がどう思うかなんて。
もしアレクシスが受け入れられなかったら俺に言っといで?俺はいつでもティアナも娶る準備をしとくからさ」
ウインクしながらそう言うとティアナはゆっくりと目を細め、やがて笑った。
この笑顔を独り占めしたかったのだけれど、それはきっと叶わないのだろうな……。
あの無愛想で不器用な男は自分が欲しいと思ったものは絶対に手に入れる男だから、ティアナの事も、恐れている秘密も、きっと全部まるごと受け止めるはずだ。
……悔しいからティアナには教えてあげないけど、失恋した男の僻みだといつか笑ってもらえたらいい。
「数日以内にはブリュッケル公爵とクリスティーネ嬢が連れてこられるはずだ。
ティアナ、その時こそこの計画の最終局面になる……」
そう言うとティアナはしっかり頷き月を眺めた。
二人の罪がフライハイト国で裁かれる時、国民の中で広まりつつあったシュトルツ国へのわだかまりもなくなるはずだ。
ユアンは計画の成功を祈り、同じように月を眺めた。