無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
【婚約者候補に選んでいただいたのに、こんな大事なこと隠していてごめんなさい。
誰かに知られるのは怖くて……でも、このまま殿下に隠し続けたままいられなくて……】
「ティアナ……」
【こんな私が婚約者になどなれるはずがありません。
なので、殿下……どうか、婚約者候補から外してください】
言い切ってから頭を深く下げるとアレクシスの小さい声が聞こえた。
「もし、婚約者候補から外したら……そうしたらティアナはどうするんだ?」
【……クヴェルに戻って、動物達と静かに暮らします】
「……そうか、わかった」
一言そう言うと、アレクシスはその場を去っていった。
その後、アレクシスはシュトルツ国へ戻り、クリスティーネとティアナを襲おうとした男、執事は再度裁きを受けることとなり、どうなったかは知らされていない。
国王からこの騒動に貢献したとされ、与えられる褒美にティアナはユアンとの婚約者候補の話を白紙にしてもらいクヴェルに戻りたいと告げると聞き入れられ、数日経ってからティアナはクヴェルへ戻ることとなった。
誰かに知られるのは怖くて……でも、このまま殿下に隠し続けたままいられなくて……】
「ティアナ……」
【こんな私が婚約者になどなれるはずがありません。
なので、殿下……どうか、婚約者候補から外してください】
言い切ってから頭を深く下げるとアレクシスの小さい声が聞こえた。
「もし、婚約者候補から外したら……そうしたらティアナはどうするんだ?」
【……クヴェルに戻って、動物達と静かに暮らします】
「……そうか、わかった」
一言そう言うと、アレクシスはその場を去っていった。
その後、アレクシスはシュトルツ国へ戻り、クリスティーネとティアナを襲おうとした男、執事は再度裁きを受けることとなり、どうなったかは知らされていない。
国王からこの騒動に貢献したとされ、与えられる褒美にティアナはユアンとの婚約者候補の話を白紙にしてもらいクヴェルに戻りたいと告げると聞き入れられ、数日経ってからティアナはクヴェルへ戻ることとなった。