無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
ナタリーがシュトルツ国の王妃から預かったと言っていた高級なドレスに身を包み胸元にはアレクシスから貰った御守りを身に付けて、ティアナは豪華な絨毯や装飾品がある宮廷にいた。
周りにはきらびやかなドレスに豪華な装飾品を付けた女性達、その人達をエスコートする男性達が所狭しといて一人でいるティアナは壁の花となって隅の方で大人しくしていた。
どうしよう……すごく居づらい……。
前回の舞踏会、そして先日のブリュッケル公爵家の騒動で顔を知られているティアナはたくさんの人に興味津々と言ったような視線を向けられていた。
ちょっと、バルコニーに……。
逃げようかとしたところ、どこに行くの?と声がかかり首だけ振り向くとそこにはいつもと違う服装のユアンが立っていた。
【ユアン殿下?】
「久しぶり、ティアナ。
来てくれてありがとう」
来ないかもってちょっとだけ思ってた。
と肩を竦めるユアンに申し訳なく思っていると、ホールに音楽が鳴り出す。
「せっかくだし、一曲お相手してくれる?」
恭しくお辞儀をするユアンを周りからを見られていて、とても断れる雰囲気ではなくティアナはそっとユアンから差し出された手に自分の手をそっと乗せた。
周りにはきらびやかなドレスに豪華な装飾品を付けた女性達、その人達をエスコートする男性達が所狭しといて一人でいるティアナは壁の花となって隅の方で大人しくしていた。
どうしよう……すごく居づらい……。
前回の舞踏会、そして先日のブリュッケル公爵家の騒動で顔を知られているティアナはたくさんの人に興味津々と言ったような視線を向けられていた。
ちょっと、バルコニーに……。
逃げようかとしたところ、どこに行くの?と声がかかり首だけ振り向くとそこにはいつもと違う服装のユアンが立っていた。
【ユアン殿下?】
「久しぶり、ティアナ。
来てくれてありがとう」
来ないかもってちょっとだけ思ってた。
と肩を竦めるユアンに申し訳なく思っていると、ホールに音楽が鳴り出す。
「せっかくだし、一曲お相手してくれる?」
恭しくお辞儀をするユアンを周りからを見られていて、とても断れる雰囲気ではなくティアナはそっとユアンから差し出された手に自分の手をそっと乗せた。