無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「ティアナは自分を化け物だと言ったが、俺はそうは思わない。
話せなくても動物と心通わせることが出来る。
招待状を送った青い鳥を探すのを手伝ってくれたのは中庭にいた動物達だ」
あの子達が……?と目を見開くとアレクシスは、協力してもらっても見つけるのは中々骨が折れた。と呟いた。
「初めて会ったあの青い鳥にティアナに手紙を届けてもらうのを頼んだが、しっかり届けられたようだ」
【あ、はい。
時間はかかったようですが、ちゃんと届きました】
「話せなくとも、声が聞けなくとも、俺にも動物達に協力してもらえることを証明したぞ?
話せて、声が聞けるだけのティアナとあまり変わりあるまい」
まさかそれだけのために数少ない青い鳥を探し、ユアン殿下に願い出てまで自分で招待状を送ってきたのだろうか。
真剣な眼差しながらも不適に微笑むアレクシスに、ティアナは泣き笑いのような顔をした。
【普通の人と、違いますよ?】
「変わりない」
【声が出なくて不便ですよ?】
「その分たくさん顔を見れる」
【動物達と話したり声が聞こえたりするんですよ?】
「丁度いいではないか、たまにあいつらが何を考えているのか知りたいときがある」
やがてメロディーが止み、どちらからともなく足を止めて背中に回されていた手を離された。
マントを翻し数歩歩いたアレクシスが不意に立ち止まり振り返った。
よく見てみるとアレクシスもいつもの服装と違っていて、その隣にユアンが並ぶとその服はシンメトリーとなっていた。
音楽が鳴り止み二人同時にそっとティアナに手を差し出した。
「「さあ、どちらか選んで。
運命の君よーー」」
二人の真剣な眼差し、差し出された手を見つめティアナは一歩足を踏み出した。
後悔しないように、自分の気持ちのままに、そっと手を伸ばしたーー
話せなくても動物と心通わせることが出来る。
招待状を送った青い鳥を探すのを手伝ってくれたのは中庭にいた動物達だ」
あの子達が……?と目を見開くとアレクシスは、協力してもらっても見つけるのは中々骨が折れた。と呟いた。
「初めて会ったあの青い鳥にティアナに手紙を届けてもらうのを頼んだが、しっかり届けられたようだ」
【あ、はい。
時間はかかったようですが、ちゃんと届きました】
「話せなくとも、声が聞けなくとも、俺にも動物達に協力してもらえることを証明したぞ?
話せて、声が聞けるだけのティアナとあまり変わりあるまい」
まさかそれだけのために数少ない青い鳥を探し、ユアン殿下に願い出てまで自分で招待状を送ってきたのだろうか。
真剣な眼差しながらも不適に微笑むアレクシスに、ティアナは泣き笑いのような顔をした。
【普通の人と、違いますよ?】
「変わりない」
【声が出なくて不便ですよ?】
「その分たくさん顔を見れる」
【動物達と話したり声が聞こえたりするんですよ?】
「丁度いいではないか、たまにあいつらが何を考えているのか知りたいときがある」
やがてメロディーが止み、どちらからともなく足を止めて背中に回されていた手を離された。
マントを翻し数歩歩いたアレクシスが不意に立ち止まり振り返った。
よく見てみるとアレクシスもいつもの服装と違っていて、その隣にユアンが並ぶとその服はシンメトリーとなっていた。
音楽が鳴り止み二人同時にそっとティアナに手を差し出した。
「「さあ、どちらか選んで。
運命の君よーー」」
二人の真剣な眼差し、差し出された手を見つめティアナは一歩足を踏み出した。
後悔しないように、自分の気持ちのままに、そっと手を伸ばしたーー