無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「ある日いきなり王宮に来たんだよ。
自分はティアナの妹だから、アレクシスに会う権利があるはずだ。伝えないといけないことがあるからシュトルツ国に連れていけって」
「妹だという確証は?」
「クルトに調べさせてみたけど、間違いない。
彼女は正真正銘ティアナの妹だった」
「……家族はティアナが小さいときに彼女を捨てたんだろう。
何故今更出てきた」
「それがわからないんだ。
とにかくアレクシスに伝えたいことがあるとしか言わない。
埒があかなくて、とりあえず連れてきたんだけど……」
「ティアナには会わせられないな」
その言葉にユアンは申し訳なさそうに頷く。
アネッサはティアナが使っている部屋とは遠く離れた場所に客室を用意させ、そこに移動させている。
何かない限り二人が偶然出会うこともないだろうが、動物達が話さないとも限らない、アレクシスは口止めするためにユアンと中庭に向かうとそこにはすでにティアナがいた。
自分はティアナの妹だから、アレクシスに会う権利があるはずだ。伝えないといけないことがあるからシュトルツ国に連れていけって」
「妹だという確証は?」
「クルトに調べさせてみたけど、間違いない。
彼女は正真正銘ティアナの妹だった」
「……家族はティアナが小さいときに彼女を捨てたんだろう。
何故今更出てきた」
「それがわからないんだ。
とにかくアレクシスに伝えたいことがあるとしか言わない。
埒があかなくて、とりあえず連れてきたんだけど……」
「ティアナには会わせられないな」
その言葉にユアンは申し訳なさそうに頷く。
アネッサはティアナが使っている部屋とは遠く離れた場所に客室を用意させ、そこに移動させている。
何かない限り二人が偶然出会うこともないだろうが、動物達が話さないとも限らない、アレクシスは口止めするためにユアンと中庭に向かうとそこにはすでにティアナがいた。