無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「申し訳ございません、ティアナ様」
部屋で寝る前の支度を整えていると、突然ナタリーに深々と頭を下げられた。
「殿下の我儘で私、暫くティアナ様から離れ違う仕事につくことになったのです。
不本意ではございますが一応あれでも一国の王子でありますがゆえに拒否することも出来ず……暫しの間ですが、どうか無理をなさらないでくださいね」
【あ、え、えっと、ありがとうナタリー。
またすぐに戻ってきてくれるんでしょう?】
「はい、必ず」
笑顔で答えるナタリーだが内心怒っているのだろう、さっきアレクシスに対して毒づいていた気がする……。とティアナは顔をひきつらせながらなんとか微笑んだ。
胸騒ぎに続きナタリーが傍を離れること、不意に不安になりナタリーの服を掴むと徐に口を開いた。
【……なにか、王宮でかわったことはない?】
「……いいえ、何も。
どうか安心して儀式の準備をお進めください」
その言葉にティアナは掴んでいた服を離して、小さく微笑んだ。
胸騒ぎは静まるどころか少しずつ大きく膨れ上がっていった。
部屋で寝る前の支度を整えていると、突然ナタリーに深々と頭を下げられた。
「殿下の我儘で私、暫くティアナ様から離れ違う仕事につくことになったのです。
不本意ではございますが一応あれでも一国の王子でありますがゆえに拒否することも出来ず……暫しの間ですが、どうか無理をなさらないでくださいね」
【あ、え、えっと、ありがとうナタリー。
またすぐに戻ってきてくれるんでしょう?】
「はい、必ず」
笑顔で答えるナタリーだが内心怒っているのだろう、さっきアレクシスに対して毒づいていた気がする……。とティアナは顔をひきつらせながらなんとか微笑んだ。
胸騒ぎに続きナタリーが傍を離れること、不意に不安になりナタリーの服を掴むと徐に口を開いた。
【……なにか、王宮でかわったことはない?】
「……いいえ、何も。
どうか安心して儀式の準備をお進めください」
その言葉にティアナは掴んでいた服を離して、小さく微笑んだ。
胸騒ぎは静まるどころか少しずつ大きく膨れ上がっていった。