無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「悩みや不安は何でも話せ。
いつでも、なんでも答えてやる」
【はい】
「ティアナへの愛情を疑うのであれば、それも聞きに来い。
何度だって伝えてやる」
【はい】
ティアナが抱きついたままの状態で、背中を優しく撫でながら言うアレクシスの言葉に頷きながら返事をすると、アレクシスはその動きを察してティアナの欲しい言葉をたくさんくれた。
温もりに包まれたまま聞くその言葉は伝えきれないほどの安心感を与えてくれていて、久しぶりに穏やかな気持ちになれた。
「アネッサは数日ほどで婚約者教育を投げ出すだろう。
その時に王宮を追い出し、ティアナの秘密を口外しないよう誓約させるから安心しろ」
【誓約……出来るでしょうか?】
「案ずるな、俺を信じろ」
勝ち気に微笑むアレクシスにティアナも微笑み返した。
アレクシスが言えば本当に心配することなどないような気がして、心から安心できるのがとても不思議だった。
「ティアナ、俺からも一つ聞きたいことがある。
動物達のことなのだが……」
その言葉にティアナは眉を下げ、抱きつく力をほんの僅か強めた。
そして、ここ暫く動物達と会っていないこと、呼び掛けても出てこないこと、厩舎の馬達が反応してくれなかったことを話した。
いつでも、なんでも答えてやる」
【はい】
「ティアナへの愛情を疑うのであれば、それも聞きに来い。
何度だって伝えてやる」
【はい】
ティアナが抱きついたままの状態で、背中を優しく撫でながら言うアレクシスの言葉に頷きながら返事をすると、アレクシスはその動きを察してティアナの欲しい言葉をたくさんくれた。
温もりに包まれたまま聞くその言葉は伝えきれないほどの安心感を与えてくれていて、久しぶりに穏やかな気持ちになれた。
「アネッサは数日ほどで婚約者教育を投げ出すだろう。
その時に王宮を追い出し、ティアナの秘密を口外しないよう誓約させるから安心しろ」
【誓約……出来るでしょうか?】
「案ずるな、俺を信じろ」
勝ち気に微笑むアレクシスにティアナも微笑み返した。
アレクシスが言えば本当に心配することなどないような気がして、心から安心できるのがとても不思議だった。
「ティアナ、俺からも一つ聞きたいことがある。
動物達のことなのだが……」
その言葉にティアナは眉を下げ、抱きつく力をほんの僅か強めた。
そして、ここ暫く動物達と会っていないこと、呼び掛けても出てこないこと、厩舎の馬達が反応してくれなかったことを話した。