無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「今までそんなことはなかったのだろう?
そうなるまでに何かおかしなことはなかったのか?」
【それが全くわからなくて……最後に動物達と会ったのは、ユアン殿下が来られた日です。
あの時、妙に胸騒ぎを覚えて動物達に“なにか変わったことはないか”と訊ねたんですが“なにもない”って言われてそれきり……】
「ユアンが来た日……」
暫く黙りこんでしまったアレクシスをじっと見ていると、ハッとした顔をして、もしやあれのせいか……?と呟いていた。
なんのことかと思っていると、アレクシスは徐に立ち上がり傍にあった窓を大きく開けた。
「ティアナ、動物達を呼んでみろ。
もう全て聞いたから大丈夫だと」
【え?は、はい!】
慌てて隣に駆け寄り窓から身を乗り出し外に向かって大声を出した。
【みんな!!もう全部聞いたから大丈夫だよ!!
だから出てきて!!】
言いきったその数秒後、どこに隠れていたのか茂みや木の葉っぱの隙間、至るところからたくさんの動物達が出てきて一斉に鳴き出した。
そうなるまでに何かおかしなことはなかったのか?」
【それが全くわからなくて……最後に動物達と会ったのは、ユアン殿下が来られた日です。
あの時、妙に胸騒ぎを覚えて動物達に“なにか変わったことはないか”と訊ねたんですが“なにもない”って言われてそれきり……】
「ユアンが来た日……」
暫く黙りこんでしまったアレクシスをじっと見ていると、ハッとした顔をして、もしやあれのせいか……?と呟いていた。
なんのことかと思っていると、アレクシスは徐に立ち上がり傍にあった窓を大きく開けた。
「ティアナ、動物達を呼んでみろ。
もう全て聞いたから大丈夫だと」
【え?は、はい!】
慌てて隣に駆け寄り窓から身を乗り出し外に向かって大声を出した。
【みんな!!もう全部聞いたから大丈夫だよ!!
だから出てきて!!】
言いきったその数秒後、どこに隠れていたのか茂みや木の葉っぱの隙間、至るところからたくさんの動物達が出てきて一斉に鳴き出した。