無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
厳かな雰囲気の大聖堂、プリンセスラインのドレスに身を包みロングベールと国宝のティアラを乗せてティアナは一歩一歩前に進んでいた。
胸元にはアレクシスに貰ったネックレスが光を受けて輝いている。
見たこともない国の王族もいる中、フライハイト国の国王夫妻とユアンが微笑んでいる様子が垣間見えてほんの少し肩の力を抜くことができた。
祭壇の前で待ち受けていたアレクシスの前まで辿り着くと隣に並び、二人揃って目の前に立つ国王へ跪き深々と頭を下げると威厳溢れる国王の声が大聖堂の中響き渡った。
「アレクシス・シュトルツ。
シュトルツの名に置いて如何なる時も国へ身を捧げ、また名に傲ることなく心強くあり、民のため、そして伴侶となるティアナのために生涯精進することを誓うか」
「はい。
シュトルツの名にかけて、誓います」
「ティアナ・バルテン。
シュトルツの姓に名を置くことにより、如何なる時も国へ身を捧げ、また名に傲ることなく心強くあり、民のため、そして伴侶となるアレクシスのために生涯支えることを誓うか」
【はい……え?】
国王から言われた言葉に返事をしかけるが、ティアナは引っ掛かった単語に気付き思わず聞き返してしまった。
胸元にはアレクシスに貰ったネックレスが光を受けて輝いている。
見たこともない国の王族もいる中、フライハイト国の国王夫妻とユアンが微笑んでいる様子が垣間見えてほんの少し肩の力を抜くことができた。
祭壇の前で待ち受けていたアレクシスの前まで辿り着くと隣に並び、二人揃って目の前に立つ国王へ跪き深々と頭を下げると威厳溢れる国王の声が大聖堂の中響き渡った。
「アレクシス・シュトルツ。
シュトルツの名に置いて如何なる時も国へ身を捧げ、また名に傲ることなく心強くあり、民のため、そして伴侶となるティアナのために生涯精進することを誓うか」
「はい。
シュトルツの名にかけて、誓います」
「ティアナ・バルテン。
シュトルツの姓に名を置くことにより、如何なる時も国へ身を捧げ、また名に傲ることなく心強くあり、民のため、そして伴侶となるアレクシスのために生涯支えることを誓うか」
【はい……え?】
国王から言われた言葉に返事をしかけるが、ティアナは引っ掛かった単語に気付き思わず聞き返してしまった。