無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「ティアナ、ここの仕立屋の腕がいいって国でも評判なんだ。
一枚ドレスを作ってもらおう」
【け、結構です、ユアン殿下!
王妃様にたくさんドレスを頂きましたから!】
一軒の仕立屋にユアンが入ろうとするが、ティアナはユアンの服を掴み必死に止めようとする。
初めて王妃と出会った次の日に、行商が呼ばれた部屋に連れていかれ、こんなに必要なのだろうかという量のドレスを仕立てられてしまったので、それ以上増えても困ってしまうとティアナが必死に口を動かすが、ユアンはティアナを見ることなく中に入ってしまった。
すると、中にいた貴族であろう気品溢れる方々が突然現れたユアンに目の色を変え瞬く間に寄り付いてきた。
「ユアン殿下!このようなところで奇遇ですわ!」
「殿下、私のことを覚えていらっしゃいますでしょうか……?」
「やあ、みんな久しぶりだね。
もちろんみんなのことは覚えているけど、今日は一緒に来ているお嬢さんがいるから、勘弁してもらえるかな?」
「一緒に来ているお嬢さん……?」
ユアンの言葉にまだ出入り口に立ったままだったティアナにいくつもの鋭い視線が向かう。
思わずティアナはビクッと肩を揺らすと、颯爽とユアンが傍に寄りその肩を抱いた。
一枚ドレスを作ってもらおう」
【け、結構です、ユアン殿下!
王妃様にたくさんドレスを頂きましたから!】
一軒の仕立屋にユアンが入ろうとするが、ティアナはユアンの服を掴み必死に止めようとする。
初めて王妃と出会った次の日に、行商が呼ばれた部屋に連れていかれ、こんなに必要なのだろうかという量のドレスを仕立てられてしまったので、それ以上増えても困ってしまうとティアナが必死に口を動かすが、ユアンはティアナを見ることなく中に入ってしまった。
すると、中にいた貴族であろう気品溢れる方々が突然現れたユアンに目の色を変え瞬く間に寄り付いてきた。
「ユアン殿下!このようなところで奇遇ですわ!」
「殿下、私のことを覚えていらっしゃいますでしょうか……?」
「やあ、みんな久しぶりだね。
もちろんみんなのことは覚えているけど、今日は一緒に来ているお嬢さんがいるから、勘弁してもらえるかな?」
「一緒に来ているお嬢さん……?」
ユアンの言葉にまだ出入り口に立ったままだったティアナにいくつもの鋭い視線が向かう。
思わずティアナはビクッと肩を揺らすと、颯爽とユアンが傍に寄りその肩を抱いた。