無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「アレクシス殿下!約束は守ってもらいますぞ!!」
「……この国の宰相はいつからノックもなしに部屋に入るようになったんだ」
何故かすごく機嫌のいい宰相にアレクシスが眉を潜めると、宰相はふっと笑った。
「減らず口を叩けるのも今のうちですぞ、殿下。
連れて参りました!殿下のおっしゃった条件に当てはまる完璧な女性ですっ!」
ぐいっと宰相がティアナの手を引っ張ると、部屋の外にいたティアナは足がもつれたように部屋に入ってきた。
「フライハイト国、クヴェルに住むティアナにございます。
ティアナ、殿下にご挨拶を」
宰相の言葉にティアナは慌ててお辞儀をする。
頭を上げると、目の前でじっと睨み付けるように見ているアレクシスに思わず肩が跳ねた。
「ティアナ、殿下は目付きが悪く無愛想だが、そこまで悪くはないお人だから心配することはない」
「……随分な言いようだな」
全くフォローしていないことに気付いていないのか、宰相はにこにこと笑っていて機嫌がいい。
休暇旅行中にも関わらず自分の言った無茶な条件に合う女性を見つけてくるとは思わなかった。
宰相の執念にアレクシスは腹を括って、仕方なくティアナと話をすることにした。
「……この国の宰相はいつからノックもなしに部屋に入るようになったんだ」
何故かすごく機嫌のいい宰相にアレクシスが眉を潜めると、宰相はふっと笑った。
「減らず口を叩けるのも今のうちですぞ、殿下。
連れて参りました!殿下のおっしゃった条件に当てはまる完璧な女性ですっ!」
ぐいっと宰相がティアナの手を引っ張ると、部屋の外にいたティアナは足がもつれたように部屋に入ってきた。
「フライハイト国、クヴェルに住むティアナにございます。
ティアナ、殿下にご挨拶を」
宰相の言葉にティアナは慌ててお辞儀をする。
頭を上げると、目の前でじっと睨み付けるように見ているアレクシスに思わず肩が跳ねた。
「ティアナ、殿下は目付きが悪く無愛想だが、そこまで悪くはないお人だから心配することはない」
「……随分な言いようだな」
全くフォローしていないことに気付いていないのか、宰相はにこにこと笑っていて機嫌がいい。
休暇旅行中にも関わらず自分の言った無茶な条件に合う女性を見つけてくるとは思わなかった。
宰相の執念にアレクシスは腹を括って、仕方なくティアナと話をすることにした。