無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「アーレークーシースー?
ライバルの目の前でなにやってんの!」

「顔をよく見ようと思っただけだ」

「そんな近さじゃなかったよ、キスでもしそうな……ティアナ?」

ユアンが面食らったような表情をしたのでティアナを見ると、ティアナは熟れたリンゴのように真っ赤になって目も潤んでいた。

「あー……なんだ、そっか」

何か一人納得した様子のユアンを見ると、眉を下げてティアナを見ていた。
普段見たことのない表情に、ユアン?と声をかけるが、ユアンは、まだ日数はあるからね、諦めないよ。と笑った。
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