無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
「聞かせてよ、その噂。
俺にも関係してることなんだろ?」
「はい、あの、その前に……。
ユ、ユアン殿下は何故ティアナさんを婚約者としたいのでしょうかっ!?」
「は?
それが不穏な噂に関係ある?」
そう聞くとオスカーは何度も頷く。
話が見えないながらも、理由はないよ。と答えると、オスカーは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
「な、ない……ですか?」
「そう。
俺の場合はほとんど一目惚れに近かったからね。
それから少しだけど一緒の時間を過ごしてさらに惹かれていった、だから本気で婚約者にしたかった、それだけ」
ちゃんとした理由じゃなくて悪いね。と言うとオスカーは左右に首を振ると何か考えるような顔をした。
「で、それがどう不穏な噂に関係するのかな?」
「え……その……」
「今更、話さないなんてことないよね?」
補佐のクルトが黒い笑みだと比喩する笑みを浮かべると、オスカーは、ひっ!!と声にならない悲鳴をあげた。
一国の王子を前にして失礼だとは思うけど、この笑みで複数の人を脅してきた自覚はあるから何も言わない。
不穏な噂、聞かせてもらおうか?
俺にも関係してることなんだろ?」
「はい、あの、その前に……。
ユ、ユアン殿下は何故ティアナさんを婚約者としたいのでしょうかっ!?」
「は?
それが不穏な噂に関係ある?」
そう聞くとオスカーは何度も頷く。
話が見えないながらも、理由はないよ。と答えると、オスカーは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
「な、ない……ですか?」
「そう。
俺の場合はほとんど一目惚れに近かったからね。
それから少しだけど一緒の時間を過ごしてさらに惹かれていった、だから本気で婚約者にしたかった、それだけ」
ちゃんとした理由じゃなくて悪いね。と言うとオスカーは左右に首を振ると何か考えるような顔をした。
「で、それがどう不穏な噂に関係するのかな?」
「え……その……」
「今更、話さないなんてことないよね?」
補佐のクルトが黒い笑みだと比喩する笑みを浮かべると、オスカーは、ひっ!!と声にならない悲鳴をあげた。
一国の王子を前にして失礼だとは思うけど、この笑みで複数の人を脅してきた自覚はあるから何も言わない。
不穏な噂、聞かせてもらおうか?