あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
(哲学的な方向に行く時点で私って恋愛にむいていないんだろうなぁ・・・)


恋をしたい、彼氏が欲しいと強く願うわけではないけれど、人を恋愛的な意味で好きになるとはどういうことなのか知ってみたいなとは少し思う。


「ただいまー」

「おかえりなさい」

家に帰ると珍しくお母さんがいて、お母さんが晩ご飯を作っていた。
この感じだと一時間後くらいにご飯を食べることになるだろう。

ひとまず晩ご飯までは部屋でゆっくりすることにした。
荷物を置き、部屋着にきがえる。
ふつう、受験生ならこんな隙間時間も勉強するべきなのだろうけど、やる気になれない。

ベッドに寝転がり、本棚からマンガを取り出してしまう。
こうなるとご飯の時間までマンガから離れられない。

少女マンガを読むと、こんなこと現実にあるわけないだろうと思ってしまう。
イケメンがこんなにたくさんいる学校も、実は自分がどこかのお金持ちの子供だということも、ほぼ確実にない。少なくとも私には一生縁のないことだ。
マンガにさえ、こんなことを考えるなんて私冷めすぎだな・・・
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