あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
気づいた想い
早いものでもう冬休みは終わり、三学期が始まって数日がたった。
昨日までは午前授業だけど、今日からは平常通りの時間割だ。
ということは今日から放課後も勉強できるわけで。
ーーー一ノ瀬くんに会える。今までそんなこと考えたこともなかったのになぜだろう。
(話題が合うからかな・・・?)
そんなことを考えつつ六時間の授業をこなした。
「澪!今日も残るの?」
「うん、もうすぐセンター試験だから」
放課後、莉子が聞きに来た。
「そっか、澪はセンター試験も受けるんだったね」
「うん」
センター試験は国公立を目指す人にとっては必ず受けなければならないものだけど、私立大学を目指す人は必須ではない。
でも最近は私立大学でもセンター試験の点数を反映させる学校が多い。
例にも漏れず私の目指す大学もそうなので受けるつもりだ。
莉子はセンター試験は受けないらしい。
「なんかまだもう少し先だけど緊張するね」
「そうだね」
莉子のいうとおり試験までもう少しある。しかしたった一回の試験でこれから先四年間が、もっといえばこの先の人生が決まるのだ。緊張しないわけがない。
(私はちゃんと大学生になれるのかな・・・?)
入試本番を前にして、未来への不安は大きくなるばかりだった。
昨日までは午前授業だけど、今日からは平常通りの時間割だ。
ということは今日から放課後も勉強できるわけで。
ーーー一ノ瀬くんに会える。今までそんなこと考えたこともなかったのになぜだろう。
(話題が合うからかな・・・?)
そんなことを考えつつ六時間の授業をこなした。
「澪!今日も残るの?」
「うん、もうすぐセンター試験だから」
放課後、莉子が聞きに来た。
「そっか、澪はセンター試験も受けるんだったね」
「うん」
センター試験は国公立を目指す人にとっては必ず受けなければならないものだけど、私立大学を目指す人は必須ではない。
でも最近は私立大学でもセンター試験の点数を反映させる学校が多い。
例にも漏れず私の目指す大学もそうなので受けるつもりだ。
莉子はセンター試験は受けないらしい。
「なんかまだもう少し先だけど緊張するね」
「そうだね」
莉子のいうとおり試験までもう少しある。しかしたった一回の試験でこれから先四年間が、もっといえばこの先の人生が決まるのだ。緊張しないわけがない。
(私はちゃんと大学生になれるのかな・・・?)
入試本番を前にして、未来への不安は大きくなるばかりだった。