あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
しかしそんな日々もすぐに過ぎゆきーーー
「明日で卒業か・・・」
『そうだねー』
『実感ないなあ』
夜、莉子と愛の二人と電話をしていた。
やっぱりみんな実感がないみたい。
「ねえ二人とも、私明日一ノ瀬くんに伝えようと思うの」
(ちゃんと目を見て伝えたい・・・)
『そっか、応援してるよ』
莉子はいつもしずかにそっと背中を押してくれる。
『よし、よく言った澪。当たって砕けてこい!!』
『砕けちゃだめでしょ!』
愛は何でも前向きに考えてくれる。
「二人とも、ありがとう」
明日、伝えられる確証はない。もしかしたらほかの女子が多すぎて近づくことも無理かもしれない、ほかの男友達とぱっぱと遊びに行くかもしれない。
だけど、もし伝えられるチャンスがあれば伝えたいの。玉砕してもいい、ただ伝えられたら・・・
「伝えられなかったり、玉砕したら慰めてね」
『もちろん』
『私が一ノ瀬を一発殴って敵討ちしてきてあげる』
「そ、それはだめだって!」
明日が卒業式なのに、結局私たちは日付が変わるまで話し続け少し寝坊してしまうのだった。
それもいつか高校生時代の思い出になるだろう
「明日で卒業か・・・」
『そうだねー』
『実感ないなあ』
夜、莉子と愛の二人と電話をしていた。
やっぱりみんな実感がないみたい。
「ねえ二人とも、私明日一ノ瀬くんに伝えようと思うの」
(ちゃんと目を見て伝えたい・・・)
『そっか、応援してるよ』
莉子はいつもしずかにそっと背中を押してくれる。
『よし、よく言った澪。当たって砕けてこい!!』
『砕けちゃだめでしょ!』
愛は何でも前向きに考えてくれる。
「二人とも、ありがとう」
明日、伝えられる確証はない。もしかしたらほかの女子が多すぎて近づくことも無理かもしれない、ほかの男友達とぱっぱと遊びに行くかもしれない。
だけど、もし伝えられるチャンスがあれば伝えたいの。玉砕してもいい、ただ伝えられたら・・・
「伝えられなかったり、玉砕したら慰めてね」
『もちろん』
『私が一ノ瀬を一発殴って敵討ちしてきてあげる』
「そ、それはだめだって!」
明日が卒業式なのに、結局私たちは日付が変わるまで話し続け少し寝坊してしまうのだった。
それもいつか高校生時代の思い出になるだろう