この恋の終わりは
ルンルンで
クリームチーズと砂糖を混ぜていると


「美羽ちゃん!
ごめん、お客さんなんだけど…。」


またあかりさんがやってきて
申し訳なさそうに眉を下げた。


お客さんって誰かな。
今はピークを過ぎた14時。


「すみません、お願いしても大丈夫ですか?」


「いいよ、行っておいで。」


他の2人に許可をもらって
ホールへと出る。


「美羽ちゃん。」


よっと手を軽く上げて挨拶してきたのは


「小川さん?」


ここ数日、私を悩ませていた
張本人が立っていた。


「どうしたんですか?
こんな時間に。」


今日は平日。
それに小川さんはスーツ姿だから
仕事中なのは明らかなんだけど、
お昼休みでもないのに
どうして…。
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