この恋の終わりは

ホールに出ると
あかりさんから質問攻めを受けたけど
スルーしていたら
最終的に諦めて
「頑張って」とだけ言い、
レジ開けに入ったので
私も床のモップかけを始めた。




「店長、コーヒーセットお願いします。」


「了解。」


金曜日の今日。
テスト期間なのか
昼間から大勢の学生で賑わっていた。


おかげで時間は早く過ぎていき、
気付けば時計は19時半を指していた。


「美羽ちゃんお疲れ様。
延びちゃってごめんね。
上がっていいよ。」


「分かりました。
お先に失礼します。」


店長に挨拶をして
ロッカールームに駆け込んだ。


まずいまずいまずい。


髪もメイクも直そうと思ってたのに
時間がない…。
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