この恋の終わりは
テーブル席が3つに
カウンターが6席ほどと
広いとは言えないけど
上から下げられたシャンデリアが
高級感を出していた。
BGMは洋楽で
とても落ち着いた雰囲気のお店だった。


席もほとんど埋まっていて
私と同年代の人たちが
ゆっくりとお酒を楽しんでいた。


「広翔じゃん。久し振り。」


空いているカウンター席に腰かけると
小川さんとバーテンさんは
親しげに話しだした。


「久し振りってほどでもないだろ。
2週間前に会ったばっか。」


「そうだっけ?」


「そうだよ。」


しばらく2人の会話を見守っていると
バーテンさんの視線が
私へと向けられた。


「広翔、こちらは?」


「あぁ。佐々木美羽ちゃん。
俺が今口説いてる女の子。」


そう紹介すると
ね?と私を見て首を傾げた。




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