この恋の終わりは
「ん…っ」


ベットの軋む音と共に
また重なる唇。


こんなに夢中になってしまうキスは
生まれて初めてだった。
熱くて、何も考えられなくなるような
不思議な感覚。


フッと意識が飛びそうになった時
胸に触れた手が
途切れそうになった意識を
戻させた。


その瞬間身体はビクッと反応し、
重なっていた唇が離れた。


じっと熱のこもった視線で見つめられ、


「可愛い…。」


そう囁かれたことが
身体を委ねる合図となった―――
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