この恋の終わりは
「ど、どうしてここに…?」


泣き腫らした目だという事も忘れて
ぼーっと彼の顔を見つめた。


「どうしてって、
それはこっちのセリフ。
ここ、俺の店の近くだよ。
今は足りない食料の買い出しから
帰ろうとしてたところ。」


そう言われてパッと
周りを見渡すと
なんとなくだけど
知っているような景色の場所だった。


夢中で歩いてきたから
ここがどこだかも
よくわかってなかった…。


「そうなんですね。
すみません…。」


何の謝罪か分からないけど、
なんとなく謝ってしまった。
すると「なんで謝るの。」と
優しい笑顔を浮かべながら
言葉を続けた。


「で、その顔は
広翔となんかあったんでしょ?
とりあえずお店来なよ。」


と。
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