この恋の終わりは
私の言葉に
ホッとしたように
胸をなでおろしていた。


「だから、告白しようと思います。」


あかりさんに
話を聞いてもらって、
スッキリしたのと、
お酒の力もあって
さっきまで悩んでいた決意を
することが出来た。


私の顔つきを見て、
止めても無駄だと思ったあかりさんは
はっと小さく息を吐いて


「美羽ちゃんが決めたなら
ちゃんと想い伝えてきな。」


そう背中を押してくれた。




それからは
楽しい話で盛り上がって
時計の針が10を指した頃
解散となった。


1人、静かな帰り道を歩いた。
途中、思い立った私は
彼とのトーク画面を開き
『明日の夜、会えませんか?』
とメッセージを送った。


土曜日の夜だから
どうなるか分からないけど
一刻も早く伝えて終わりにしたかった。
これ以上好きになってしまう前に。
まだ、今ならまだ引き返せるはずだから…。
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