この恋の終わりは
翌日、
シフトが16時までだった私は
集中して仕事に取組み
時間ピッタリで上がった。
「美羽ちゃん、頑張って。」
「…いってきます。」
シフトが被っていたあかりさんに
最後の一押しをしてもらって
お店を後にした。
帰ってお風呂に入り、
入念にメイクをする。
今日は部屋に上がる気はないから
顔を見られることはないけど
せめてもの足掻き。
最後くらい
最大限着飾った自分で
彼に会いたい。
そんな気持ちで
メイクを終え、髪を巻く。
服はお気に入りの
ワンピースを着ようかと思ったけど、
振られる日にそれを着て行ったら、
このワンピースを着るたび
嫌な気持ちになってしまうと思ったので
特別お気に入りではないけど、
オフショルの半そでニットに
デニムのスカートを合わせた。