この恋の終わりは
家に着いて
真っ先にシャワーを浴びた。
何もかも
流れてしまえばいい。
そんな思いからの行動だった。
泣きはらした目に
熱めのお湯はしみたけど
そんな事どうでもよかった。
とにかく全部忘れたかった。
だけど、そんな事が
出来るわけもなく
5分ほどでシャワーを終えた私は
ベットの上でスマホとにらめっこ。
小川さんが送ってきた
”ごめん”の文字をただ眺めていた。
彼はどんな気持ちで
これを私に送ったんだろう。
紳士的なふりをして
実は最低な人で
チャラい彼の考える事だ、
あえて私にメッセージを送ることで
私が反応を示すのを待っている。
ううん、私が返すって
分かっててやってるのかもしれない。
…だとしたら
作戦成功って所なんだろうな。
まんまと彼の手の平で転がされ、
それが分かっていながらも
彼との関わりを消すことが出来なかった私は
『連絡しないでって
言ったじゃないですか』
そう、返信してしまった。