この恋の終わりは
「美羽ちゃん、一緒に休憩行こう。」
テーブルの片づけをしていた時
そう声をかけてくれたのはあかりさん。
「え、いいんですか?」
「うん、マスターがいいって。
ってか、看板娘の美羽ちゃんが
使い物にならないから何とかしてって
言われたのが本当のところなんだけどね。」
そう、からかうように言われ
マスターのほうを見ると
なんとも言えないような顔をしていた。
その表情を見て、
ここ最近の私の仕事ぶりを思い返すと…
「す、すみません…!!」
謝るほかなかった。
注文は間違えるし、グラスは落として割るし、
レジでお釣りのお金は間違えるし
予定より多くケーキは作るしで
ミスばっかりだったのだから。