この恋の終わりは


「ってことで行こうか。」


苦笑いのあかりさんに連れられてやってきたのは
近くにあるカフェ。


うちのカフェとは
正反対の雰囲気を放っている
レトロな場所。


お店の雰囲気通り、
ここのお客さんはダンディなおじさまがほとんどで
静かな空間なので
話をするにはもってこいの場所だったのかもしれない。


席に着くなり、
コーヒーと今日のおすすめランチを注文した私たちは
早速あかりさんの一言で本題に入った。


「…で。告白したんでしょ?
それからどうなったの?」


いつにもましてド直球なあかりさんの言葉に
なんて返していいのかわからず
しばらく黙り込んでしまったけど
あの日からあったことを話していくと


「…はぁ。」


呆れたようにため息をつかれた。

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