この恋の終わりは


最初は広翔の変わり具合に戸惑ったけど、
前よりも今の広翔といるほうが
楽だからいいかなとも思えている私は
相当彼の熱に侵されているのだろう。


「送るから帰ろう。」


そんなことを考えているうちに
ベットから起き上がった広翔が私の手を取って
立ち上がった。


冷たいくせにここは変わらないの。


帰りは絶対に歩いて送ってくれる。


この時間があるから
私は広翔のことを嫌いになれないんだと思う。


< 93 / 94 >

この作品をシェア

pagetop