秘書になりまして。
「まずさっき名刺を渡したけど、自己紹介するね。
俺が香山真一、こっちが弟の凌平。
ちなみに歳は27で君の3つ上だね。凌平は君と同い年だよ。
君の、というか僕らの父でもあるんだけど。
香山郡司。香山グループの会長って言った方が早いかな?」


そう、始めた話に驚きを隠せなかった。

香山郡司とは、国民の大半はその名前を聞いただけで香山グループの会長だとわかるくらいの大企業グループのトップだ。

そして、ああっと思い出したのもどうかと思うけど、このキラキラ星人の二人もとても有名人で芸能人顔負けでメディアにも出ているあの"香山兄弟"だと思い出す。


香山兄弟とは、香山グループの御曹司であり、そして彼ら自身も社長と副社長である。
元々とても有名な香山グループなのだけど、二人はグループの会社は継がずに自分たちで起業して今や本元の香山グループの会社の中でもトップ企業と言える程の会社を作るほどに才能に溢れている二人だ。


しかも、それだけでも凄い事なのだが彼らはそれだけじゃない。


二人が二人とも180センチ以上という高身長にそれに伴った引き締まった身体。
長男の真一さんは父親譲りの端正な顔立ちで少し冷たい印象を受けるかもしれないがそれでも美形という表現が正しく、弟の凌平さんはアイドル顔負けだと言われる母親譲りの甘目のフェイス持ち二人とも違った魅力を持つ事などでも有名で

"結婚したい御曹司"
"彼氏にしたい男"
"抱かれたい男性"
"憧れる上司"

色んなランキングを兄弟で総なめにしてにしても飽き足らずに会社の中で入社試験を受ける人数が一番多いのは"秘書課"という有り得ない事を起こす程。


そんな二人が、私の兄妹?
有り得ないと、頭に手を当てながら話を聞く。


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