秘書になりまして。
「あんまり自分の両親だから悪くは言いたくないけど、事実だからありのままに話すけど。

家の両親は仲は悪くなければ仮面夫婦とかでもないんだけど、
二人ともお互い以外に恋人がいる時があるんだ。飽きれる事にね。
勿論ゴシップにならないようにや、お互いに迷惑をかけないとかある程度約束事はあるみたいだけどね。

でも、まあ一応あれでグループの会長だからね、愛人の一人や二人くらいが少しバレたりや、まあ婚外子がいても認知してますなんてのは割とよくある話なんだけどね。

君のお母さんを妊娠させてしまった時、家の母は凌平を身籠っていたから、君を認知をするとなるとね……わかると思うけど、ゴシップ程度じゃ済まないかもしれないだろ?会社にまで関わるかもしれないからね。
それで父が悩んでいるのを見て君のお母さんは身を引いて隠れてしまったらしいんだ。勿論探したらしいんだけど見つからずに今回君のお母さんが病気になり自分が死んだ時にって病院の人に頼んでいたらしくて、父は訃報と共に君の事を頼むっていう手紙をもらってから家族に話したり色々準備しながら、君が落ち着くまでは色々葬儀の事とか君が大変そうな事を外から手を回して手伝ったりしてって感じ。

それで今日も自分の事はもしかしたら許せないかもしれないしって言って俺たちが会っててからまず父さんと会うか、会わないかとか色々その他諸々を決めようってなったて訳」



まあ、簡単に説明しすぎてついてけない事とかがあったら質問してくれていいよなんて言われたのだけど、その説明は簡潔であり色々理解する事は出来た。

それでも、その展開についていけるかと言われれば白旗をあげたいくらいだけど。




< 6 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop