スイート ジャッジメント 番外編
君に寄りなな
【1】
私よりも頭1つ以上高い背丈、スラリと長い脚。黙ってたら超イケメン……いや、喋っても格好良いことは格好良いんだけど、黙ってた方が2割増しくらいで格好良いって時々言われるのは、何となくわかる。でも、私は喋ってる時の方が可愛いし、大口開けて笑ってる方が……好き。
瀬川 とわ。高校三年生。
去年文化祭前、殆ど付き合っているみたいな感じになっていたけれど、この度きちんと桜庭 湊くんとお付き合いする事になりました。
「おかえり」
私の席に座っていた湊が悠然と笑って、私の手を掴んで引っ張る。
「……あのね、湊」
「ん?」
「ん? じゃないよ。今、お昼休みなんだけど?」
「それがどうしたの?」
どうしたの? じゃない。放課後の書道室じゃないんだからナチュラルに膝に座らせようとしないで欲しい。
以前、廊下で話していた頃もちょっとしたスキンシップが多めの様な気がしていたけど、半年ぶりに正式にお付き合いしたら、湊はスキンシップが半端なく多い。教室でも毎日のようにじゃれながら抱きしめてくるし、長めに居る時は、こんな風に、極めてナチュラルに膝に座らされる。お陰で、クラスでの目立ち方がおかしい。ついこの間で空気に徹してたのに。湊のせいですっごく目立つ。
瀬川 とわ。高校三年生。
去年文化祭前、殆ど付き合っているみたいな感じになっていたけれど、この度きちんと桜庭 湊くんとお付き合いする事になりました。
「おかえり」
私の席に座っていた湊が悠然と笑って、私の手を掴んで引っ張る。
「……あのね、湊」
「ん?」
「ん? じゃないよ。今、お昼休みなんだけど?」
「それがどうしたの?」
どうしたの? じゃない。放課後の書道室じゃないんだからナチュラルに膝に座らせようとしないで欲しい。
以前、廊下で話していた頃もちょっとしたスキンシップが多めの様な気がしていたけど、半年ぶりに正式にお付き合いしたら、湊はスキンシップが半端なく多い。教室でも毎日のようにじゃれながら抱きしめてくるし、長めに居る時は、こんな風に、極めてナチュラルに膝に座らされる。お陰で、クラスでの目立ち方がおかしい。ついこの間で空気に徹してたのに。湊のせいですっごく目立つ。
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