スイート ジャッジメント 番外編
「お母さん達、何話してるんだろうね」
「去年の文化祭の事以外無くない?」
「……やっぱり、そうなのかな……」
怖いな。湊と付き合っちゃダメとか、言われるのかな。うちのお母さんは、そういう事はあんまり言わないと思ってはいるけれど、こんな風に見えないところで話をされていると、少し怖い。
「うちの母親は、とわ歓迎してたよ? さっきの感じだと」
「うちも多分大丈夫だと思うんだけど……」
お母さんは、そんなにうるさくない気がしていた。お父さんもワーカホリックだし。
「お父さん、今日居ないの?」
「居なかったね。朝は居たけど、仕事いったのかも」
湊の表情は、少し安心したようだった。
「湊のお父さんは? 今日は仕事だったの?」
「うん。うちの親父は飲食業だから土日は居ない事多いかな。とわのお父さん、大学教授だっけ?」
「准教授」
「大差なくない?」
「全然違うよ。成果出さないとクビになるんだから」