スイート ジャッジメント 番外編

「学校からは弁護士さんに伝えてあるからって言われるし、示談交渉が終わってから弁護士さんに聞いたら、うちからは謝罪不要って言われているし、基本的には開示しないって条件で連絡先を教えて貰っているから教えられないって。 湊くんととわが学校で会えるんだから、必要なら直接やり取りして欲しいって。あなた達、あれから最近まで話もしてなかったの?」

「……うん」

「そう……。すぐにお詫びに来られなくてごめんなさいって」

 それとこれとは別で、私は湊から謝ってもらわなくて良いのに。そう思っていると、お母さんは苦笑いした。

「あなたは謝ってもらわなくても良かったのかもしれないけど、湊くんのご両親にしてみたら謝らないなんて無理な話なのよ。それにね、うちのお父さんだって、あなたがあんなに言い張ったから何も言わなかったけど、ちょっと複雑な顔してんだから。
まぁお父さんは、あなたが湊くん大好きなのにダメージ受けてただけかもしれないけど」

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