スイート ジャッジメント 番外編
【3】
「相馬くん、おはよう」
駅で最近いつも会う姿を認めて、声をかけた。
「おはよう。武田、まだ?」
ホームと見回して屈託なく笑うのは、相馬くん。別の高校だけど中学1年、3年と同じクラスだった男子で、年度始めの頃から時々駅で会うことがあって、最近はほぼ毎日一緒になる。
あまり男子とは仲良くなかった私だけど、相馬くんは1年生の時に席が隣りだったから、割と話しやすい方だった。私1人なら顔を合わせても話すこともなかったかもしれないけれど、いつもは武田が一緒に居るから、自然と話すようになっていた。
「まだ居ないみたいだね。電車来ちゃうけど……」
電光掲示板を見あげれば、前の駅を出た旨が表示されていた。
「武田来ない時は待ってるの?」
「ううん、待たなくても大丈夫だと思うけど……」
武田と一緒に登校しようと約束をしているわけではない。ここで一緒になるから一緒に学校へ行っているだけのはずだけど、待ってた方がいいのかな?
どうしよう? と考えているとすぐ傍らから武田の声がした。
「はよ。ギリ間に合った」
「おはよ。……武田、なにかあった?」
「いや、なんもないけど」
駅で最近いつも会う姿を認めて、声をかけた。
「おはよう。武田、まだ?」
ホームと見回して屈託なく笑うのは、相馬くん。別の高校だけど中学1年、3年と同じクラスだった男子で、年度始めの頃から時々駅で会うことがあって、最近はほぼ毎日一緒になる。
あまり男子とは仲良くなかった私だけど、相馬くんは1年生の時に席が隣りだったから、割と話しやすい方だった。私1人なら顔を合わせても話すこともなかったかもしれないけれど、いつもは武田が一緒に居るから、自然と話すようになっていた。
「まだ居ないみたいだね。電車来ちゃうけど……」
電光掲示板を見あげれば、前の駅を出た旨が表示されていた。
「武田来ない時は待ってるの?」
「ううん、待たなくても大丈夫だと思うけど……」
武田と一緒に登校しようと約束をしているわけではない。ここで一緒になるから一緒に学校へ行っているだけのはずだけど、待ってた方がいいのかな?
どうしよう? と考えているとすぐ傍らから武田の声がした。
「はよ。ギリ間に合った」
「おはよ。……武田、なにかあった?」
「いや、なんもないけど」