でこぼこ。
放課後
あの場から離れて、教室に戻ったオレは、普段通り授業を受けた。
…普段通りって言うのは、『先生の邪魔をする』ってコトだけどね?
アイツは…
戻ってこなかった。
巳樹と佑が言うには、泣きながら帰ったらしい。
__そのことで、かなり2人に責められた。
…で…。
「なんで?なんでオレがアイツのカバンを?」
ずっしりとしたアイツのカバンを両手で抱えるオレ。
…よくこんなカバン持てたな…!!!
「罰ゲーム♪」
楽しげな佑の声。
「…」
つっこむことさえも疲れてきた。
…なんかもおいいや。
「佑♪じゃあかーえろッ☆」
巳樹までも楽しげな声。
「お前ら…オレを置いていくのか…!!!?」
「だーってえ、アタシら今からデート?みたいな☆」
キャッ☆とかブリながら言う佑に、オレは吐き気を覚えた。
「ってことで☆頑張れよwそーらッ♪」
と言うと、巳樹は肩にぽんと手を乗せて…
目の前で嫌味ったらしくにやけた。
…と思ったら。
「応援してっから。仲直りして来い。」
肩に寄りかかって囁いた。
「巳樹…お前…」
「気にすんな☆」
そういう意味の「お前…」じゃないんですけど。
「憎めないな☆」って嫌味っぽく言ってやろうと思ったんだけど。
「じゃーばいばーい☆」
あのうざったい2人は、そうして帰っていった。