でこぼこ。

キーンコーン
カーンコーン…
キーンコーン
カーンコーン…

無情にも、授業の始まるチャイムが鳴り響く。

「教室…戻んなきゃ…」

そうは思っているものの、足は進まない。
足が…重い…

「サボろ。」

階段に座った。

ついさっきの出来事を振り返る。

天君に告白して、
「自分よりデカイから無理」って理由でフラれて。
そんなのあんまりだよ。。
入学して、図書室で会ったときからもうそろそろ1年、ずっと想い続けてた。

彼の
笑顔や
優しさ、
そして、時折見せる真面目な顔。
身長がちっちゃいとこだって、好きだった。
好きで、好きで、しょうがなかった。
全部が…大好きだった。

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