永遠の忠誠をあなたに
「退屈だなぁ」
カフカリが鉈を手渡した。
小柄なエリエスサニサルーテルには大きすぎたか。
持ち上げる腕力もなく、芝を削った。
「男の方は両手、右足にございます」
形式通りの読み上げにはいはいと気だるい返事を返し、鉈を振り上げる。
怯える男など鉈を振り上げればおとなしくなった。
「女わこのままに」
「なら連れてくるなよな」
震える男の頭に麻袋を被せ、使者がへらへら笑う。
「形式ですので」