雅也の憂鬱な１日
　秋晴れの空の下。ピカピカに磨きあげた車のボディに満足すると、喉の渇きを覚えそのまま車に乗り込むと近くのカフェへ向かった。


　注文したアイスコーヒーを飲みながら、持ってきた経済誌を読んでいると隣の席に新しい客が座った。


　その客に水とおしぼりを運びに来た女性店員がうっかり水を溢し、思いっきり俺の足に水がかかってしまった。


「申し訳ございません！！」


　と、謝る店員に大丈夫だと伝えるが、店員は泣きそうな顔で何度も謝るから逆にこっちが申し訳なさを感じ、アイスコーヒーを飲み終えると早々に店をでた。


「・・・」

　濡れたところが冷たい……。

　流石に服が濡れた状態では帰るしかないか……。


　腕時計を見ると時間は１２時を差している。


　彼女が作ってくれたチャーハンでも食べに帰ろう。


　車に乗り込むとマンションへ戻った。
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