溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
恥ずかしいにも程がある

なんてことを軽々しく言うんだろう

「だから諦めろ。」

「お前が感情剥き出しにするとはねー。貴重なものを見た気がするよ。」

「わかったろ?」

「ああ、十分過ぎる位にな。」

二人の会話についていけずに戸惑ってると、太ももにスーッと何かが触れた。

嘘でしょ?

こんなとこで何考えてんの?

東雲さんの細くて長い人差し指が、私の太ももをいやらしく撫であげる。

「、、、っ。」

「ん?どうかした?」

どうかした?じゃないわよー

こんの、変態弁護士!

ところ構わず何してんのよ。

撫であげる指を右手で振り払おうとすると、今度はその右手を探り始めた。

ちょっと!

だから、触り方がいやらしいんだってば!

「なんか顔赤いけど、大丈夫?」

「あ、はい。へ、平気ですっ」

マスターに気づかれちゃう。

東雲さんを睨んでもやめてはくれない。




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