溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
選ぶべき道
そういえば、マスターが言ってたっけ。

本気になったことが一度、って。

その人とはどうして別れたんだろう

結婚という選択肢はなかったのかな、、、


なんだかモヤモヤする。

浮かんでは消え、また浮かんではグズグズに悩むを幾度となく反復する


「おーい、希?聞いてる?どうした?」

「ん?あ、なに?」

「ぼんやりしてるけど、疲れてる?大丈夫?」

「うん。ちょっと、仕事がさ、、、」

「大変そうだもんな。結婚したら辞めていいよ。」

、、、、、?

ん?今なんて?

「慶太、今なんて言ったの?」

「んー、だから、結婚したら仕事辞めてって言ったの。」

サラリと衝撃的なこと言ったよね?

「結婚、って、、、え?それって私と?」

「他に誰がいるのさ」

恥ずかしがりながら、ずいぶんと嬉しそうにそう語る慶太に違和感を覚えたのは確かだ。

< 124 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop