溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
決戦はクリスマス
土曜日。クリスマス当日。

元来、クリスマスはキリストの降誕を祝うためのミサの日。

それがいつの間にか転じて、派手なイベントのひとつになったわけだ。

まあ、そんなこと言っても乗じて毎年キラッキラに着飾ってデートしてたのは紛れもない事実だが、、、

特定の誰かと過ごすのは3年ぶり。



とある駅前の巨大なツリー。

10時の待ち合わせに、少し早く着いた。

生憎の晴天。

ホワイトクリスマスにはなりそうもない。

プレゼント、色々悩んで慶太の好きなブランドの香水にした。


「希、ごめん待たせて!」

「ううん。時間通りだよ」

どこから走ってきたのか、息が上がってる。

「わざわざ走ってきたの?」

「うん、絶対より早く来ようと思ったのになー。」

両手でさっと髪を整えながらはにかむ。


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