溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
慶太の緊張が、繋がれた手から伝わってくる。

「うん。」

私の返事のあと、慶太は無言のまま部屋へ入った。

ど、どうしよう、、、

まさか、いきなりここに来るなんて想定外で、プチパニックだ。

わかってたけど、今夜泊まる予定だったからそうは思っていたけど、まさか昼間にとは。

「希、好き。好きだよ。」

「ん、、、っ。」

待たずして重なった唇。

慶太の熱がジンジンと染みてくる。

キスをしたまま、ベッドへ倒れ込む。

ギシっと、軋む音がして、剥ぎ取られた服が途端に羞恥を扇ぐ。

慶太の手の熱さが私の肌に伝染していく。

下着と肌の間に滑り込む手に、ピクリと身体が反応する。

唇から首筋、鎖骨、とじっくりなぞられて、吐息が触れる度にその熱に上気していくのを感じた。




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